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臨床報告
糖尿病網膜症に対する硝子体手術前後の耳側縫線領域における蛍光眼底所見
著者: 根本大志1 安藤伸朗1
所属機関: 1済生会新潟第二病院眼科
ページ範囲:P.1367 - P.1371
文献購入ページに移動要約 糖尿病網膜症18例21眼に硝子体手術を行い,その前後の蛍光眼底造影所見を検索した。年齢は50~78歳,平均64.6±10.4歳である。術後の所見は,手術から2~6か月,平均3.3±1.3か月の時点で観察した。手術を行わない15眼を対照とした。検索する眼底部位は,中心窩耳側の縫線領域に限定した。術後の毛細血管瘤数は術前に比べ,減少9眼,不変8眼,増加4眼であり,対照群と差がなかった。術後の無灌流野は減少7眼,不変9眼,増加5眼であり,対照群での減少0眼,不変10眼,増加5眼と比べ,減少について有意差があった(p<0.05)。以上の所見は,硝子体手術後に毛細血管瘤の増減がなく,無灌流野が減少したことを示している。
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