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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻8号

2003年08月発行

文献概要

臨床報告

片眼性脈絡膜剝離の1例

著者: 静川紀子1 田川博1 斎藤哲哉1 三田村佳典1 母坪雅子2 大塚賢二1

所属機関: 1札幌医科大学医学部眼科学教室 2札幌きい眼科

ページ範囲:P.1387 - P.1391

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要約 外傷や眼手術の既往がない77歳男性が数日前からの右眼の視野狭窄で受診した。矯正視力は右0.3,左1.0で,眼圧は右15mmHg,左13mmHgであった。右眼底の周辺部全周に網膜剝離を伴わない脈絡膜剝離があった。蛍光眼底造影で網膜色素上皮のレベルに点状の過蛍光があった。プレドニゾロンの内服開始から5日後に脈絡膜剝離が消退しはじめ,5週後に消失した。寛解後のインドシアニングリーン蛍光眼底造影で右眼脈絡膜の充盈遅延があり,循環障害が疑われた。原因不明の脈絡膜剝離が片眼に生じた稀な症例であり,炎症性である可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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