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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻9号

2003年09月発行

文献概要

臨床報告

正常眼圧緑内障に対するニプラジロール点眼単独投与の眼圧下降効果

著者: 湯川英一1 竹谷太1 松浦豊明1 新田進人2 石橋秀俊1 森下仁子3 原嘉昭1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室 2新田眼科クリニック 3天理市立病院眼科

ページ範囲:P.1471 - P.1475

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要約 正常眼圧緑内障41例41眼にニプラジロール点眼を行い,眼圧下降効果を検索した。これらの症例は,常に眼圧が21mmHg以下であり,視野障害に一致する緑内障性乳頭陥凹があった。年齢は32~83歳,平均63歳である。21眼では眼圧が15mmHg以上で平均17.9±1.8mmHgであり,20眼では眼圧がこれ未満で平均12.6±1.1mmHgであった。両群とも点眼開始から6か月以上の観察で眼圧が有意に低下した(p<0.05)。中等度以上のoutflow pressureの下降は,それぞれ21眼中14眼(67%)と20眼中15眼(75%)であった。ニプラジロール点眼には,α1とβ遮断による眼圧下降効果や,眼血流増加,神経保護効果などがあり,正常眼圧緑内障に有効である可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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