icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻9号

2003年09月発行

文献概要

臨床報告

外傷性低眼圧黄斑症の5例

著者: 出田真二1 谷野富彦1 木村至1 大竹雄一郎1 宮田博1 小口芳久1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1477 - P.1480

文献購入ページに移動
要約 鈍的外傷に続発した低眼圧黄斑症の自験例5例5眼の経過を検索した。男性3例,女性2例であり,年齢は31~45歳であった。全例に隅角解離があり,その範囲は30~60°であった。2例では眼圧が特発的に正常化し,黄斑症は消失した。低眼圧の持続期間が長い1例と,隅角解離の広い2例には手術が奏効した。うち2例には,隅角解離がある部位に強角膜切開を行い,虹彩根部を10-0ナイロン糸で隅角に連続縫合して周辺虹彩前癒着を作製する新術式を用いた。この隅角連続縫着術は手技が簡単であり,特に広範囲の隅角解離に有効であると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?