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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科57巻9号

2003年09月発行

臨床報告

網膜剝離術後感染症の検討

著者: 今泉綾子1 中村秀夫2 早川和久2

所属機関: 1沖縄県立北部病院眼科 2琉球大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1495 - P.1498

文献概要

要約 過去10年間に琉球大学附属病院眼科で経験した網膜剝離の術後感染を検索した。手術症例の総数は495例544眼である。内訳は男性292例322眼,女性203例222眼で,4眼にアトピー性皮膚炎があった。このうち2例2眼に術後感染が起こった。いずれもアトピー性皮膚炎がある男性で,年齢は25歳と29歳である。術式は強膜バックル術であった。充血,眼脂など感染の症状は,両例とも網膜剝離手術の1週間後に生じた。以上より,アトピー性皮膚炎がある症例に強膜バックル術による網膜剝離手術を行った場合には術後感染が起こりやすいので,術前術後の管理を特に入念に行う必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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