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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻1号

2004年01月発行

文献概要

連載 今月の話題

アデノウイルス結膜炎はなぜ流行するのか

著者: 青木功喜1

所属機関: 1青木眼科

ページ範囲:P.9 - P.14

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 Epidemic keratoconjunctivitis(EKC)として日本の眼科医療になじみの深いEKCは,最近の進歩により,従来の臨床診断から病因診断に流れを変えている。すなわち,EKCの臨床診断名はretrospective criteriaであり,実際の初期診断には実際的ではない。このため多発や院内感染につながることもある。この感染を防止するには,アデノウイルスを検出することが必須であり,さらになぜアデノウイルスが結膜に特異的に親和性を示し結膜炎の原因になるのかを,さらには流行につながっていく背景を知ることが大切である。最近のウイルスの分子生物学の研究の進歩は,アデノウイルスの病因診断が臨床レベルに還元できるまでになり,さらにウイルスの構成部位別の変異が遺伝子系統解析で可能になり,ウイルス自体の変異についても多くの情報が集積されてきている。そこでアデノウイルスの流行について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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