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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻1号

2004年01月発行

文献概要

臨床報告

発症までの自然経過を追えたretinal angiomatous proliferationの1例

著者: 松尾章子1 小池伸子2 木村徹志1 杉田威一郎1 森下清文3 斎藤伊三雄1

所属機関: 1財団法人田附興風会医学研究所北野病院眼科 2愛知医科大学眼科学教室 3森下眼科

ページ範囲:P.87 - P.91

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 78歳女性が両眼の加齢黄斑変性として紹介され受診した。矯正視力は右0.6,左0.2であった。右眼には軟性ドルーゼンがあり,左眼には網膜出血と色素上皮剝離を伴う滲出型の加齢黄斑変性があった。初診から22か月後に右眼網膜出血で再受診した。矯正視力は0.7であった。明らかな色素上皮剝離と滲出性変化があり,蛍光眼底造影で網膜血管由来の過蛍光が網膜下にあり,retinal angiomatous proliferationの第2期と診断した。本邦で本症の第1期の報告が少ないのは,その進行速度が速いことがその一因である可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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