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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻10号

2004年10月発行

連載 眼の遺伝病62

RPGR遺伝子異常による網膜変性―RPGR遺伝子とは何か

著者: 板橋俊隆1 和田裕子1 玉井信1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1884 - P.1885

文献概要

 X染色体劣性網膜色素変性(X-linked retinitis pigmentosa:XLRP)は,進行性の網膜変性をきたす疾患で,夜盲,重症な視力低下,視野狭窄(輪状暗点,求心性狭窄)を主症状とする。欧米ではXLRP患者は網膜色素変性患者の約11~33%といわれているが1),日本人では約2~3% と報告され,海外に比べ低頻度である。

 XLRPは,連鎖解析によりその局在が5か所(RP2,RP3,RP6,RP23,RP24)にマッピングされ2,3),1996年,2つのグループよりRPGR(retinitis pigmentosa GTPase regulator)遺伝子がRP3の原因遺伝子として同定された1,4)。その後1998年にRP2遺伝子がRP2 regionの原因遺伝子と報告され,現在までに2種類の原因遺伝子が報告されている。さらに1998年,RPGR遺伝子異常がX染色体劣性錐体ジストロフィ(COD1)の表現型もきたすことが報告された5)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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