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文献概要
連載 緑内障手術手技・16
風間法(suture canalization)(1)
著者: 黒田真一郎1
所属機関: 1永田眼科
ページ範囲:P.1892 - P.1894
文献購入ページに移動風間法は流出路手術と考えられており,濾過胞をつくらない手術であるためアプローチは上下どこからでもよい。したがって,ベッド,顕微鏡のセットや制御糸の掛け方もトラベクロトミーの場合と同様に考えればよい。ただ,風間法は白内障手術との同時手術を基本としているため,同時手術を行うこととしてセッティングを考える。同時手術の場合,白内障手術を同一創とするか別創にするかに分かれるが,原法では同一創としているため,ここでは同一創としての術式を説明する。
ベッド・顕微鏡,制御糸
同一創によるトラベクロトミーの同時手術の場合と同様に考えてよく,顔の傾きは額を高く,制御糸は上直筋付着部に掛ける。切開部位の強膜が水平になるように眼球の傾きを調節する。
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