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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻10号

2004年10月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (8)

原著

緑内障手術前後における眼圧日内変動の検討

著者: 佐藤出1 陳進輝1 大野重昭1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科視覚器病学分野

ページ範囲:P.1973 - P.1976

文献概要

 緑内障6例8眼に手術を行い,術前1か月以内と手術3~19か月後に眼圧日内変動を検索した。内訳は原発開放隅角緑内障5眼,Rieger症候群2眼,ぶどう膜炎による続発緑内障1眼である。4眼に線維柱帯切開術,4眼にマイトマイシンC併用の線維柱帯切除術を行った。全例で術前に緑内障治療薬を使用し,術後は使用しなかった。術後では,眼圧が終日下降し,日内変動幅が少なくなった。線維柱帯切除術群のほうが切開術群よりも眼圧下降効果が大きく,日内変動幅が小さかった。線維柱帯切除術群で最高眼圧が特に下降したことが日内変動幅が小さくなる一因であった。線維柱帯切開術群では,切除術群よりも眼圧下降効果と日内変動幅が小さくならず,日内変動リズムが残っていることが推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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