文献詳細
特集 白内障手術の傾向と対策―術中・術後合併症と難治症例
Ⅰ.術中合併症の予防と対処
文献概要
傾向
術中の前房形成保持は,超音波白内障手術を成功させるには不可欠なものである。前房形成不全は超音波操作を困難にし,後囊破損の危険をもたらし,また,角膜内皮障害を起こして水泡性角膜症に陥ることもある。
前房の状態で,すでに術前より浅い症例がある。緑内障術後などの症例であるが,今回は合併症のない,手術既往のない症例に限らせてもらう。また手術中に関しては,超音波チップを挿入する前後,眼内レンズ挿入前,手術終了時などで前房の形成が困難な症例について検討してみたい。
術中の前房形成保持は,超音波白内障手術を成功させるには不可欠なものである。前房形成不全は超音波操作を困難にし,後囊破損の危険をもたらし,また,角膜内皮障害を起こして水泡性角膜症に陥ることもある。
前房の状態で,すでに術前より浅い症例がある。緑内障術後などの症例であるが,今回は合併症のない,手術既往のない症例に限らせてもらう。また手術中に関しては,超音波チップを挿入する前後,眼内レンズ挿入前,手術終了時などで前房の形成が困難な症例について検討してみたい。
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