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特集 白内障手術の傾向と対策―術中・術後合併症と難治症例 Ⅱ.術後合併症の予防と対処
眼内レンズ偏位
著者: 杉浦毅1
所属機関: 1杉浦眼科
ページ範囲:P.120 - P.124
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術後の眼内レンズ(IOL)偏位は,近年の手術手技の進歩やIOLの品質の向上により減少しつつあるが,偏位の程度が大きければ,乱視を伴う視力障害,グレア,複視,術後炎症の持続などの症状をきたし,視力の質は著しく低下するため,的確に対処する必要がある。
1.IOL偏位の定義:傾斜5°以上,偏心1.0mm以上
IOL偏位(dislocation)は,IOLの偏心(decentering)と傾斜(tilting)に分けられる。どんなにIOLの中心固定が良好でも,わずかなズレは存在する。では,IOLが偏位したと定義できる基準は何か。
術後の眼内レンズ(IOL)偏位は,近年の手術手技の進歩やIOLの品質の向上により減少しつつあるが,偏位の程度が大きければ,乱視を伴う視力障害,グレア,複視,術後炎症の持続などの症状をきたし,視力の質は著しく低下するため,的確に対処する必要がある。
1.IOL偏位の定義:傾斜5°以上,偏心1.0mm以上
IOL偏位(dislocation)は,IOLの偏心(decentering)と傾斜(tilting)に分けられる。どんなにIOLの中心固定が良好でも,わずかなズレは存在する。では,IOLが偏位したと定義できる基準は何か。
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