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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻13号

2004年12月発行

文献概要

特集 コンタクトレンズ2004

コンタクトレンズにおける感染症と角結膜障害

著者: 高浦典子1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.2242 - P.2246

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 はじめに

 現在,わが国でのコンタクトレンズ(以下,CL)の利用者は1,000万人以上といわれている。特に1991年に日本で初の連続装用ディスポーザブルコンタクトレンズ(extended wear disposable soft contact lense:EW-DSCL)が発売されて以来,DSCLは多様化し利用者数はさらに増加傾向にある。一方で使用方法を遵守しないCL装用者や,CL装用が原因と考える角膜潰瘍も数多くみられる。また,CLのケア方法についても従来の煮沸消毒から,より簡便にできる化学消毒法へと変化している。なかでもMPS(multipurpose solution)は操作が簡便で,急速に普及しているケア方法であるが,グラム陰性菌に対して消毒効果が弱く,真菌,アメーバに対しては消毒効果がほとんど期待できないと報告されている1)。CLおよびケア製品の主流となりつつあるMPSの細菌汚染と角結膜障害の関係ついて当科で行った調査と文献から検討し,CL装用者に多い角膜感染症についての治療法についても述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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