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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻13号

2004年12月発行

文献概要

連載 眼の遺伝病64

RPGR遺伝子異常による網膜変性(2)―Thr255Ile変異とX染色体劣性網膜色素変性

著者: 板橋俊隆1 和田裕子1 玉井信1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.2250 - P.2252

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 前回と同様,RPGR遺伝子異常を認めたX染色体劣性網膜色素変性家系の遺伝子解析結果と臨床像について示す。RPGR遺伝子はRCC-1(regulator of chromatin condensation-1)を含む蛋白をコードしており,この蛋白はsmall GTPase Ranによるグアニン塩基変換因子で,細胞内輸送に関与していると報告されている1~3)。その部位はエクソン2~10の間に存在し,エクソンORF15の遺伝子異常を除いた変異の多くはこのドメイン内に確認されている4)。多数のミスセンス変異がRCC-1ドメイン内に発見されており,これはRPGR蛋白におけるRCC-1ドメインが視細胞の生存と機能にいかに重要であるかを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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