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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻13号

2004年12月発行

文献概要

臨床報告

アテロコラーゲンによる涙道閉鎖―涙液減少症69例における臨床試験

著者: 濱野孝1 林邦彦2 宮田和典3 中安清夫4

所属機関: 1ハマノ眼科 2群馬大学医学部保健学科医療基礎学講座 3宮田眼科病院 4順天堂大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.2289 - P.2294

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 目的:体温でゲル化するアテロコラーゲン溶液を用いた涙道閉鎖処置の治療効果の評価。対象:Sjögren症候群26例を含む,涙液分泌減少症69例135眼。観察期間は8週間。結果:フェノールレッド糸法による涙液量は,処置直前と比較して処置後に有意に増加した(1週間目p<0.005,4および8週間目p<0.05;Wilcoxonの符号付順位検定)。フルオレセインスコアとローズベンガルスコアは処置後に有意に減少した(1,4および8週間目p<0.0001)。他覚的評価および自覚的評価の両方において,56例(81.2%)で効果が確認された。結論:アテロコラーゲンによる涙道閉鎖処置は,涙液分泌減少症の治療の1つとして有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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