icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻13号

2004年12月発行

文献概要

臨床報告

移動性網膜下液を伴った後部強膜炎の1例

著者: 森祥平1 齋藤航1 横井匡彦1 大野重昭1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻感覚器病学講座視覚器病学分野

ページ範囲:P.2313 - P.2316

文献購入ページに移動
 72歳女性が2か月前からの右眼の視力低下と眼痛で受診した。矯正視力は右0.03,左1.5で,眼圧は右8mmHg,左12mmHgであった。右眼の下方に胞状網膜剝離があり,体位変換で網膜下液が顕著に移動した。Bモード超音波検査で右眼球後壁が肥厚し,眼窩造影を併用したCT検査で強膜の肥厚と造影効果があり,後部強膜炎と診断された。プレドニゾロン60mg/日の経口投与で3か月後に網膜剝離が消退し,視力が0.2に回復した。移動性網膜下液を伴う網膜剝離では,後部強膜炎の可能性があることを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら