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わが国の近視人口は年々増加し,小学生の25%,中学生の50%,高校生の60%が近視であるといわれている。血管新生黄斑症や網膜剝離,緑内障の危険因子となる近視に関して,長年にわたり研究されてきたにもかかわらず,その発症および進行の機序は未だ解明されておらず,確実な予防法もない。近年EBM(evidence-based medicine)が強調されるなか,多くが発症初期段階にある小学校低学年児童の近視に関して,これからの対応を踏まえ,最近の知見を中心に述べる。
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