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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻2号

2004年02月発行

臨床報告

ブリンゾラミド1%とドルゾラミド1%の降圧効果と使用感の比較―切り替え試験

著者: 小林博1 小林かおり1 沖波聡1

所属機関: 1佐賀大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.205 - P.209

文献概要

 目的:ドルゾラミド1%とブリンゾラミド1%の降圧作用と使用感の検討。方法:3か月以上チモロール0.5%,ラタノプロスト0.005%,ドルゾラミド1%(3回/日)を点眼している原発開放隅角緑内障60名60眼を対象とした。40眼はドルゾラミドをブリンゾラミド(2回/日)に切り替え,ほかの20眼は従来の点眼を継続し対照群とした。両群間に,年齢,矯正視力,ハンフリー視野Md値,乳頭陥凹/乳頭比に有意差はなかった。以後2か月間,眼圧,自覚症状,他覚所見を観察した。切り替え前の眼圧は,ブリンゾラミド群が18.5±3.4mmHg,対照群が18.9±2.9mmHgであった。結果:4週と8週後の眼圧には,両群とも切り替え前の眼圧と有意差がなく,さらに8週までの全期間中,両群の眼圧間に有意差がなかった。ブリンゾラミド群では,38例(95%)が点眼回数の減少を歓迎した。結論:ブリンゾラミド1%はドルゾラミド1%と同等な眼圧下降作用を示した。ブリンゾラミドに切り替えることで点眼回数が減少し,コンプライアンスの向上が期待された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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