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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻2号

2004年02月発行

文献概要

臨床報告

桐沢型ぶどう膜炎の硝子体手術

著者: 古屋敏江1 今井雅仁2 秋山博紀3 後藤輝彦2 飯島裕幸2

所属機関: 1山梨厚生病院眼科 2山梨大学医学部眼科学教室 3市立甲府病院眼科

ページ範囲:P.223 - P.227

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 桐沢型ぶどう膜炎8例8眼に硝子体手術を行った。男性7例,女性1例で,年齢は30~80歳,平均63歳である。全例に水痘・帯状疱疹ウイルスの関与があった。手術は,アシクロビル・副腎皮質ステロイドを投与した後に,網膜剝離が発症するか硝子体混濁が増強した場合に限った。輪状締結,水晶体乳化吸引,眼内レンズ挿入を適宜併用したが,薬物の眼内灌流は行わなかった。最終視力は,網膜剝離発症後に手術を行った4眼中3眼では0.5以上,発症前に手術を行った4眼中1眼では0.1,3眼では0.01以下であった。初回手術でシリコーンオイルタンポナーデを6眼に行い,SF6ガスを用いた2眼は術後網膜剝離になり,再手術でシリコーンオイルタンポナーデを行った。網膜剝離の有無にかかわらず,滲出病変が後極部に波及しなかった場合の術後視力は比較的良好であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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