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連載 日常みる角膜疾患12
細菌性角膜潰瘍―診断
著者: 森重直行1 西田輝夫1
所属機関: 1山口大学医学部分子感知医科学講座(眼科学)
ページ範囲:P.266 - P.269
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患者:10歳,女児
現病歴:2003年6月10日に,コンパスの柄で左眼を受傷した。6月11日より眼痛が生じたため,近医を受診した。左眼角膜潰瘍の診断にて,2003年6月12日,当院を紹介され受診となり,加療目的で同日入院となった。入院時視力は右眼1.5(矯正不能),左眼1.0(矯正不能)であった。左眼に著明な結膜充血を認め,角膜中央部に直径4.7×5.2mmの上皮欠損と,その中に直径2mmの感染病巣を認めた(図1)。病巣部周辺角膜実質には著明な細胞浸潤と実質浮腫を認めた。前房深度は正常で,著明な前房内細胞とフィブリンの析出および前房蓄膿を認めた。眼底は透見不良であったが,超音波検査上眼内異物の存在や眼内炎,網膜剝離を疑わせる所見は認められなかった。
患者:10歳,女児
現病歴:2003年6月10日に,コンパスの柄で左眼を受傷した。6月11日より眼痛が生じたため,近医を受診した。左眼角膜潰瘍の診断にて,2003年6月12日,当院を紹介され受診となり,加療目的で同日入院となった。入院時視力は右眼1.5(矯正不能),左眼1.0(矯正不能)であった。左眼に著明な結膜充血を認め,角膜中央部に直径4.7×5.2mmの上皮欠損と,その中に直径2mmの感染病巣を認めた(図1)。病巣部周辺角膜実質には著明な細胞浸潤と実質浮腫を認めた。前房深度は正常で,著明な前房内細胞とフィブリンの析出および前房蓄膿を認めた。眼底は透見不良であったが,超音波検査上眼内異物の存在や眼内炎,網膜剝離を疑わせる所見は認められなかった。
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