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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻3号

2004年03月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (1) 原著

副鼻腔炎原発の両側性上眼窩裂症候群

著者: 松永寛美1 久保田滋之1 佐藤美保2 堀田喜裕2

所属機関: 1榛原総合病院眼科 2浜松医科大学眼科

ページ範囲:P.305 - P.307

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 45歳男性が6日前の熱発と4日前からの複視で受診した。矯正視力は右0.8,左0.9であった。前眼部,中間透光体,眼底に異常所見はなく,視野は正常であった。中等度に散瞳し,Marcus Gunn瞳孔は陰性であった。両眼に深部痛があり,全方向に眼球運動が制限され,眼瞼下垂があった。磁気共鳴画像検査(MRI)を含む画像診断で両側の蝶形骨洞と篩骨洞に陰影があり,視神経障害がないことから,これら副鼻腔炎に続発した上眼窩裂症候群と診断した。蝶形骨洞開放術を行い,副腎皮質ステロイド薬と抗生物質を投与した。眼所見は改善し,複視は6か月後に消失した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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