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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻3号

2004年03月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (1) 原著

アクリル眼内レンズの着色

著者: 牧山由希子1 榎本暢子1 園田憲太郎1 松川みう1 山名隆幸1

所属機関: 1滋賀県立成人病センター眼科

ページ範囲:P.321 - P.323

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 眼内レンズを挿入した27例27眼について,術後の眼内レンズの着色の有無を細隙灯顕微鏡検査で追跡した。使用した眼内レンズはアクリル製で,VA60CA(HOYA)であった。眼内レンズの茶褐色の着色を4眼に認めた。手術から着色の発見までの期間は,それぞれ3週,4か月,5か月,10か月であった。術後の視力障害や,着色による自覚症状の訴えは皆無であった。着色の発見以後,その進行はなかった。4例中3例では僚眼に他社のアクリル眼内レンズが挿入されているが,着色は生じていない。筆者らは1年前からVA60CAの改良型であるVA60CBを140眼に挿入しているが,着色例は皆無である。今回の着色例については,VA60CAの製造または保存過程に問題があった可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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