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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻3号

2004年03月発行

臨床報告

当科における涙小管断裂の手術

著者: 根間千秋1 忍足和浩1 高島直子1 岡田アナベルあやめ1 樋田哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.355 - P.358

文献概要

 涙小管断裂23例に対して手術を行った。受傷から手術までの期間は0~27日,平均4.4日であった。22例で下涙小管のみが断裂していた。21例では手術顕微鏡による断裂部位の確認ができた。涙小管の損傷を避けるために先細ゾンデは使用しなかった。ヌンチャク型シリコーンチューブが有用であった。21例で涙小管が再建できたが,再建不能であった2例でも眼瞼再建により流涙症が生じなかったことから,正常な位置への眼瞼再建が重要であると考えた。本疾患には緊急性はないが,眼瞼浮腫がひいてから5日以内に手術を行うことが望ましい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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