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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻3号

2004年03月発行

臨床報告

Vogt-小柳-原田病新鮮例に対するステロイド大量療法とパルス療法の比較

著者: 北明大洲1 寺山亜希子1 南場研一1 小竹聡1 大野重昭1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科視覚器病学分野

ページ範囲:P.369 - P.372

文献概要

 Vogt-小柳-原田病の新鮮例に対するステロイドの大量療法とパルス療法の効果を比較した。対象は発症から1か月以内で未治療の自験例30例である。男性11例,女性19例で,年齢は21~67歳,平均38歳であった。大量療法とパルス療法の選択は無作為に行った。大量療法ではプレドニゾロン200mg/日を初回量とし,パルス療法ではメチルプレドニゾロン1,000mg/日を3日間続け,以後漸減した。大量療法群16例とパルス療法群14例との間に,治療開始前の所見には差がなかった。全症例で1.0以上の最終視力が得られた。大量療法群では夕焼け状眼底の頻度が有意に高かった。再発,遷延,副作用については両群間に差がなかった。本症の新鮮例に対し,ステロイド薬の大量療法とパルス療法は同等に有効であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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