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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻4号

2004年04月発行

文献概要

連載 緑内障手術手技・10

線維柱帯切除術(2)

著者: 黒田真一郎1

所属機関: 1永田眼科

ページ範囲:P.428 - P.431

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 線維柱帯切除(強角膜窓作製)

 内側フラップをできるだけ角膜寄りで切除した後(図1a),強膜を通して確認できるシュレム管より角膜側で,フラップの幅いっぱいに強膜と直角になるように切開し前房へ切り込む(図1b)。両端は前房側から引き上げるようにして幅いっぱいに切開する(図1c)。強角膜窓の作製にはよく切れるブレードを用いてもよいが,筆者は大きさや形を調節しやすいという点でケリーパンチを用いている。ケリーパンチの先を切開線に挿入し,引き上げるようにして(虹彩を傷つけないようにするため)少しずつ切除し,予定の大きさまで強角膜窓を作製する(図1d)。

 強角膜窓の幅は,内側フラップ幅ぎりぎりまで拡げるようにしている。また,輪部付近に強く漏れることを期待する場合は外側フラップ幅近くまで拡大する。強角膜窓の作製も,結膜の状態,フラップの厚さ,大きさなど,全体的な濾過の程度を予想しながら症例ごとに調節することが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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