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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (2) 原著

オートパルスシステムを有した超音波白内障手術装置の有用性

著者: 西原仁1 谷口重雄1 鈴木聡志1 井上吐州1 石田佳子1 西村栄一1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科

ページ範囲:P.445 - P.448

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 白内障の超音波乳化吸引術で,最適なパルスを発振する自動パルス装置を開発した。本装置でのパルス発振は毎秒50回でパルス幅が6msである。足踏みスイッチの踏み込みが90%以上であるか,吸引圧が設定値の80%以上で1秒以上持続すると,パルス幅が14msに,そして超音波発振時間が30%から70%に増強されるように設定した。本装置での超音波出力は核硬度に合わせて15~40%の範囲に,そして連続発振では40%に設定した。43眼に対して本装置による白内障手術を行った。従来の装置よりも,手術時間(p=0.02),超音波発振時間(p<0.0001),積算エネルギー(p<0.0001)の3項目の値が有意に低かった(paired-t検定)。本装置は超音波使用量を軽減させ,有用であると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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