icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (2) 原著

発達外来の1歳児の屈折度数の分布

著者: 小島正嗣1 名和良晃1 桝田浩三1 竹谷太1 原嘉昭1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.457 - P.459

文献購入ページに移動
 目的:1歳児での眼屈折要素の解析。対象と方法:過去33か月の期間に奈良県立医科大学未熟児発達外来で診察した1歳児181名に調節麻痺薬を点眼し,自動屈折計で測定した屈折要素,出生体重,在胎週数を検索した。結果:等価球面度数に換算した屈折値は,左右眼の間に有意の相関があった(p<0.0001)。出生体重が少ないほど,屈折値が有意に近視寄りになった(p<0.04)。屈折値と在胎週数とは有意に相関しなかった。乱視では直乱視が53%と最も多かった。結論:自動屈折計を使うことで1歳児の屈折要素の客観的測定ができた。加齢に伴う屈折要素の変化の追跡がこれで可能になることが期待される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?