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特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (2) 原著
エタンブトール視神経症において視野変化が早期診断に有用であった1例
著者: 中谷雄介1
所属機関: 1黒部市民病院眼科
ページ範囲:P.499 - P.501
文献購入ページに移動 71歳女性が1か月前からの視力低下で受診した。1年前に肺結核の疑いがあり,5か月前にその診断が確定した。4か月前から,1日量750mgのエタンブトールなど3剤を内服している。矯正視力は右0.4,左0.3で,色覚異常があった。眼底と視野は正常であった。エタンブトール内服を中止したが,初診から1週目に視力は左右とも0.1に低下した。3週目にハンフリー視野検査で中心暗点と耳側狭窄が両眼に発見された。視力はさらに低下した。3か月目から視力回復が始まり,11か月後に左右とも1.0になった。本症例では18.3mg/kg/日のエタンブトール内服を3か月継続した後に視神経症が発症した。視野異常が視神経症の早期発見に有用であった。
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