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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (2) 原著

再発を繰り返し短期間で重症化した束状角膜炎の1例

著者: 板谷正博1 玉井浩子1

所属機関: 1名古屋市立緑市民病院眼科

ページ範囲:P.509 - P.511

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 9歳女児が6か月前からの再発性角膜病変で受診した。3歳の頃から九州に帰省するたびに結膜が充血し,ハウスダストなどに過敏であった。矯正視力は右1.0,左0.8で,左眼に球結膜充血,角膜潰瘍,束状の角膜浸潤があった。左眼瞼縁にマイボーム腺梗塞,両眼瞼結膜に乳頭増殖があった。左眼の束状角膜炎と両眼のアレルギー性結膜炎と診断した。抗菌薬と副腎皮質ステロイド薬の点眼で,4日後に角膜潰瘍が消失し,結膜炎が3か月後に軽症化した。慢性アレルギー性結膜炎が束状角膜炎の再発と悪化に関与していたと推定した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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