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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (2) 原著

眼瞼下垂で発症した眼瞼・結膜限局性アミロイドーシスの1例

著者: 岩脇卓司1 石田和寛1 栗本康夫1 菊地雅史1 板谷正紀1 辻川明孝1 野中淳之1 藤原雅史1 近藤武久1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院眼科

ページ範囲:P.513 - P.516

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 79歳女性が眼瞼下垂を主訴として受診した。10数年前から上眼瞼腫脹と眼瞼下垂が右眼にあった。両眼に眼瞼下垂があり,瞼裂の上下幅は左右とも2mmで,眼瞼皮膚が固く,開瞼維持が困難であった。球結膜は可動性に乏しく,固い腫瘤性変化があった。単純CTで,眼部軟組織の肥厚と,涙腺部と上眼瞼に石灰化があり,アミロイドーシスが疑われた。生検で球結膜にアミロイド沈着があったが,全身的には他臓器障害は否定され,眼瞼と球結膜に限局する原発性アミロイドーシスと診断した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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