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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (2) 原著

摘出後囊の免疫組織化学的検討を行った後部円錐水晶体の1例

著者: 藤田識人1 雑賀司珠也1 西川為久1 岡田由香1 大西克尚1

所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.531 - P.534

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 4歳男児が右眼視力障害で受診した。矯正視力は右0.2,左1.0であった。右眼の水晶体後面の中央部が半球状に突出し,混濁していた。後部円錐水晶体と診断した。左眼には異常はなかった。初診の5年後に円錐部の混濁が進行したために,水晶体乳化吸引による白内障手術を行い,後囊切開で得られた円錐部組織を免疫組織化学的に検索した。摘出組織には基底膜構造がなく,Ⅰ,Ⅳ,Ⅴ型コラーゲン,ラミニン,ビメンチン,α平滑筋アクチン,フィブロネクチン,α5インテグリンの局在があった。異所性水晶体上皮細胞の線維性増殖が原因であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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