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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻4号

2004年04月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (2)

原著

挿入後14年にて沈着を生じ,摘出を要したPMMA眼内レンズの1例

著者: 澤田達1 佐藤文平2 奥野高司1 山谷珠美1 池田恒彦2

所属機関: 1南大阪病院眼科 2大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.539 - P.541

文献概要

 14年前に眼内レンズ挿入を受けた83歳男性が左眼視力低下にて受診した。挿入された眼内レンズは混濁し,左眼矯正視力は0.8であった。治療目的にてレンズ交換を行った。摘出された眼内レンズはPMMA眼内レンズで,表面の付着物から電子顕微鏡X線マイクロアナライザーにてNaとClが検出された。沈着の原因は不明であるが内因性のものが推測された。PMMA眼内レンズ挿入眼に対しては,長期にわたる経過観察が必要であるものと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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