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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (2) 原著

眼球破裂後眼内レンズが結膜下に脱出した1例

著者: 伏屋美紀1 渡辺たまき1 永井紀博1 井上真1 黒坂大次郎1 小口芳久1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.543 - P.546

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 93歳男性が転倒して顔面左側を強打し,眼内レンズが上方の結膜下に脱出した。7年前に左眼の超音波水晶体乳化吸引術と眼内レンズ挿入術,2年前に硝子体手術を受けていた。左眼視力は光覚弁で,眼底は透見できなかった。超音波検査で網膜剝離や脈絡膜出血はなかった。自己閉鎖創より囊内に挿入されていた6.5mmのPMMAワンピースレンズが,虹彩とともに水晶体囊ごと結膜下に脱出していた。受傷から6日後に眼内レンズを除去し,強膜縫合と硝子体腔洗浄を行った。術中所見として,白内障自己閉鎖創の強膜トンネルと硝子体手術時の強膜創が連続して離開していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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