icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (2) 原著

球後麻酔に対するリドカインテープの臨床的有用性の検討

著者: 川崎尚美1 白石敦2 樺沢みさと3 大橋裕一4

所属機関: 1松山市民病院眼科 2鷹の子病院眼科 3光生病院眼科 4愛媛大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.579 - P.581

文献購入ページに移動
 添付用リドカインテープ(ペンレス(R))は皮膚局所麻酔薬として開発され,静脈留置や硬膜外麻酔における穿刺時の疼痛緩和に有効性が証明されている。今回筆者らは,内眼手術患者88例を対象とし,リドカインテープおよび抗不安薬(エチゾラム)による球後麻酔時の疼痛緩和効果につきプラセボと比較して評価した。リドカインテープ添付は球後針穿刺時の疼痛緩和に有効であったが,麻酔薬注入時の疼痛には影響しなかった。エチゾラム内服は球後針穿刺時痛,薬液注入時痛のいずれに対しても効果を認めず,またリドカインテープとの相乗効果も認められなかった。リドカインテープ貼付は球後麻酔針穿刺時の疼痛緩和に有効である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?