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文献概要
特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (2) 専門別研究会
眼科と東洋医学
著者: 吉田篤1
所属機関: 1北四条眼科
ページ範囲:P.592 - P.594
文献購入ページに移動 一般演題は8題発表され,特別講演は昨年に引き続き「Show the“証”」のシンポジウムを行った。
■一般演題
第1席は「眼および全身不定愁訴への漢方治療の一例」と題し,神戸市の市橋宏亮先生が発表された。51歳,女性。約1か月前から霧視感,眼乾燥感,眼疲労感,全身疲労感,浮遊感などがあり,原田病大量ステロイド療法後,婦人科でのホルモン療法は無効であった。当帰芍薬散,補中益気湯,人参養栄湯,真武湯,人参湯では不眠傾向が改善しなかったが,酸棗仁湯で改善,疲労感,浮遊感も消失した。全身疲労感などの諸症状の改善に当帰芍薬散と補剤は無効であり,酸棗仁湯使用による虚労と不眠改善が端緒となり症状が改善した。虚労が訴えの中核であることに気づき,問診の習熟が課題になること,問診により本症にアプローチする必要があることを述べられた。
■一般演題
第1席は「眼および全身不定愁訴への漢方治療の一例」と題し,神戸市の市橋宏亮先生が発表された。51歳,女性。約1か月前から霧視感,眼乾燥感,眼疲労感,全身疲労感,浮遊感などがあり,原田病大量ステロイド療法後,婦人科でのホルモン療法は無効であった。当帰芍薬散,補中益気湯,人参養栄湯,真武湯,人参湯では不眠傾向が改善しなかったが,酸棗仁湯で改善,疲労感,浮遊感も消失した。全身疲労感などの諸症状の改善に当帰芍薬散と補剤は無効であり,酸棗仁湯使用による虚労と不眠改善が端緒となり症状が改善した。虚労が訴えの中核であることに気づき,問診の習熟が課題になること,問診により本症にアプローチする必要があることを述べられた。
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