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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻5号

2004年05月発行

連載 緑内障手術手技・11

隅角癒着解離術(1)

著者: 黒田真一郎1

所属機関: 1永田眼科

ページ範囲:P.672 - P.674

文献概要

 セッティング

 患者の位置,ベッド,顕微鏡

 隅角癒着剝離術(goniosynechiolysis:GSL)の場合,セッティングが最も重要であり,手術の成功の鍵はこれによるところが大きいと思われる。したがって,ほかの緑内障手術と比較し,より念入りに行う必要がある。

 12時方向の癒着解離を行う場合,患者の頭の位置はやや顎が上がるくらいにセットするが,下方部位の癒着剝離を行う際には顎を下げる必要があり,あらかじめ頭の傾きを変えることができるようにベッドの固定台を調節しておく(術中に頭の高さを変えられるベッドが望ましい)。また,ベッドの腕の固定アームなどは,顔を傾けた際,むしろ手術操作に邪魔となるので取り外しておく。さらに術者の座る位置も,鼻側,耳側と上方の3方向からアプローチするため,最初から場所を確保したり,フットペダルの操作も楽にできるよう調節しておく必要がある。顕微鏡も鏡筒が自由に回転できたり,あおりが使用できるようにしておく。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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