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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻5号

2004年05月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

ボツリヌス療法は根治療法となりうるか

著者: 木村亜紀子1 鈴木温1 鈴木克彦1 三村治1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.695 - P.698

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 ボツリヌスA型毒素治療の効果を自験例371例について検討した。内訳は眼瞼痙攣153例と片側顔面痙攣218例である。平均年齢は65.6±11.6歳で,全例で1年以上の経過を追えた。複数回の治療により,眼瞼痙攣14例(9.2%)と顔面痙攣26例(11.9%)で,臨床症状が少なくとも1年間以上完全に消失した。これら奏効率は,従来報告されている自然寛解率よりも高く,本治療による効果であると判断された。症状が寛解した症例では,ほかの症例よりも,発症から短期間で本治療を開始していた。さらにこのような症例では,数回の治療で臨床症状が消失する可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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