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特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (3)
原著
文献概要
インターフェロンの投与を受けた慢性肝炎72名について,インターフェロン網膜症の発症を検索した。B型肝炎5名,C型肝炎67名であり,12例では投与開始時に糖尿病があった。インターフェロン網膜症は72例中28例(39%)に発症した。糖尿病がない60例では20例(33%),糖尿病がある12例では8例(67%)に発症した。インターフェロンαの単独投与を受けた11例では2例(18%),インターフェロンβ単独投与の30例では17例(57%),インターフェロンαとリバビリンを併用した31例では8例(26%)に発症した。尿蛋白陰性の42例では9例(21%),陽性の30例では18例(60%)に網膜症が発症した。血小板減少と網膜症発症には関連がなかった。肝炎に対するインターフェロンの全身投与では糖尿病の合併と尿蛋白陽性,すなわち腎障害が網膜症発症の危険因子であると考えられる。
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