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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻5号

2004年05月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

新規に開発した非侵襲性周辺前房深度計による周辺前房深度の測定再現性

著者: 長田康介1 柏木賢治1 田川耕治2 中山淳二2

所属機関: 1山梨大学医学部眼科学講座 2タカギセイコー開発技術部

ページ範囲:P.715 - P.718

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 目的:新規に開発した走査型前房深度計の評価。方法:細隙灯顕微鏡にCCDカメラを装着した本装置は,角膜中央部から輪部に向かって移動し,0.4mm間隔で前房深度を自動測定する。3名の操作熟練者が,正常者5例10眼を本装置で測定し,検者内と検者間の測定値を検討した。本装置に未経験な研修医3名と医療補助員3名について本装置による測定技術習得の容易性を評価し,検者内と検者間の測定値を検討した。結果:操作熟練者の検者内測定変動係数は,全測定点の平均で7.4±2.3%,検者間のそれは6.7±0.7%であり,輪部に近いほど増大する傾向があった。操作習得に要した時間は数分で,研修医と医療補助員の間に有意差がなく,測定値変動も熟練者と差がなかった。結論:本装置は検者内と検者間の測定再現性が高く,非医師にも操作の習得が容易である。本装置は狭隅角のスクリーニングに使える可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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