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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻5号

2004年05月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (3)

原著

慢性涙囊炎に対する涙道内視鏡を用いたシリコーンチューブ留置再建術

著者: 井上康1 杉本学2 奥田芳昭3 那須好滋4 杉本敏樹5 藤井一弘6

所属機関: 1井上眼科 2すぎもと眼科 3ひとみ眼科 4那須眼科 5岡山南眼科 6玉野市民病院眼科

ページ範囲:P.735 - P.739

文献概要

 内視鏡による観察下でシリコーンチューブ留置術を行った慢性涙囊炎62例74側を検索した。33側(45%)では永続性のある涙道再建が得られなかった。内視鏡による観察で,経過不良の主な原因は,涙囊下部の膜様組織形成とその収縮,ならびに仮道形成であった。収縮に対しては内視鏡でみながら拡張することが可能であり,仮道形成に対しては内視鏡による直視下で管を適切な位置に再挿入できた。涙道内視鏡は,慢性涙囊炎に対するシリコーンチューブ留置術の術後管理とチューブの再挿入に有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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