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特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (3)
原著
文献概要
過去19か月間に,stage 5未熟児網膜症8例12眼に対して硝子体手術を行った。手術時の月齢は5~16か月,平均9か月であった。術前所見として,角膜混濁が4眼,完全な水晶体後部線維増殖が9眼,硝子体出血が1眼にあった。後極の部分復位を含めて9眼(75%)に網膜復位が得られた。在胎週数が短く,出生体重が軽く,網膜剝離の形がclosed funnelであると,手術の難度が高くなった。硝子体手術により網膜復位率が高くなったために,網膜剝離を伴う未熟児網膜症を失明から救える機会が多くなったと結論される。
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