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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻5号

2004年05月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (3)

原著

光干渉断層計のアーチファクト―OCT1とOCT3の比較

著者: 堀内康史1 萩村徳一1 佐藤拓1 高橋牧1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.751 - P.756

文献概要

 眼底疾患の断層像を光干渉断層計OCT1とその改良型であるOCT3で撮影し,画像のアーチファクト(人工産物)を検討した。アーチファクトとしては,(1)音響反射(acoustic shadow)様の後方信号の消失または減弱,(2)網膜色素上皮萎縮による脈絡膜からの信号増強,(3)傾斜面などでの散乱による信号減弱,(4)網膜血管が実際よりも後方に描出される現象,などがあった。光干渉断層計の画像は組織切片に類似するが,反射信号の情報に起因するアーチファクトを含み,撮影時の条件でも画像が変化するので,読影には注意する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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