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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻5号

2004年05月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (3)

原著

網膜静脈分枝閉塞症の範囲と黄斑光干渉断層像

著者: 山口由美子1 大谷倫裕1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.801 - P.803

文献概要

 網膜静脈分枝閉塞症(branch retinal vein occlusion:BRVO)における黄斑浮腫の網膜光干渉断層像がBRVOの範囲により,どのような影響を受けるかを検索した。発症から3か月以内の黄斑部を含むBRVO74眼を対象とした。BRVOの範囲を血管アーケード内群29眼,眼底の1象限以内群32眼,眼底の2象限以内群13眼に分類した。中心窩厚と囊胞様変化の頻度は各群間に有意差はなかった。黄斑剝離の頻度は,アーケード内群:17%,1象限内群:44%,2象限内群:62%であった(p<0.01)。BRVOの範囲は,それが広いほど黄斑部の漿液性網膜剝離の頻度が高かったが,中心窩厚や囊胞様変化の頻度には影響しなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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