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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻5号

2004年05月発行

臨床報告

眼内レンズ光学部のエッジ形状と表面性状が水晶体上皮細胞の生理活性に及ぼす影響

著者: 馬嶋清如1 山本直樹2 糸永興一郎1

所属機関: 1藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院眼科 2藤田保健衛生大学医学部共同利用研究施設

ページ範囲:P.835 - P.839

文献概要

 眼内レンズ光学部の前面中央部にウシ水晶体上皮細胞を培養し,レンズ後面に増殖,伸展した細胞を検索した。FasとssDNAを有する細胞がもっとも多かったのは,エッジが直角で鋭く,キャストモールディングで製造され,タンブルポリッシュされていない眼内レンズであった。FasとssDNAとはアポトーシスの視標であるため,このような形状で表面が粗な眼内レンズでは,その前面に培養したウシ水晶体上皮細胞が後面に増殖,伸展する過程で抑制を受けると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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