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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

糖尿病黄斑浮腫のタイプ別にみた硝子体手術とトリアムシノロンの併用効果

著者: 木下太賀1 前野貴俊1 中井孝史1 福本雅格1 嶋元孝純1 田野良太郎1 吉田稔1 杉田真一1 井本昌子1 川村博久1 竹中久1 櫻井寿也1 小高隆平1 真野富也1

所属機関: 1多根記念眼科病院

ページ範囲:P.913 - P.917

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 糖尿病黄斑浮腫13例20眼に硝子体手術を行い,手術終了直前にトリアムシノロン4mgを硝子体腔に注入した。術後6~9か月の観察で,2段階以上のlogMar視力の改善が13眼にあり,不変が7眼であった。これら7眼はすべて囊胞様黄斑浮腫(CME)と輪状網膜症が術前にあった。術前のCMEの内腔の高さが大きいほど術後視力が不良であった。以上,トリアムシノロン併用の硝子体手術は糖尿病黄斑浮腫に有効であるが,顕著なCMEまたは輪状網膜症がある場合には視力改善が困難であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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