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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

Down症候群に合併した円錐角膜―臨床像・電子顕微鏡像

著者: 丸田知央子1 大庭美智子1 藤川亜月茶1 谷口亮1 高見由美子1 北岡隆1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科眼科・視覚科学教室

ページ範囲:P.941 - P.944

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 Down症候群がある26歳女性が,12日前からの右眼充血と角膜混濁で受診した。左右眼とも-16Dの近視で,矯正視力は右0.3,左0.5であった。両眼に円錐角膜があり,右眼にはDescemet膜破裂による急性水腫があった。右眼は水疱性角膜症になり,初診から2年4か月後に全層角膜移植術が行われた。角膜の電子顕微鏡所見として,上皮基底膜の不整と一部消失,Bowman膜の厚さの減少と高電子密度物質の出現,実質膠原線維束の走行不整,実質細胞の多形化,Descemet膜の屈曲,内皮細胞の破壊があった。これらの所見は,臨床的にある角膜実質と上皮浮腫に一致した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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