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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

特発性黄斑円孔手術における内境界膜剝離法と非剝離法の手術成績

著者: 香留崇1 内藤毅1 賀島誠1 塩田洋1

所属機関: 1徳島大学医学部視覚病態学分野

ページ範囲:P.959 - P.962

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 硝子体手術を行った特発性黄斑円孔78眼につき,内境界膜を剝離した45眼と剝離しなかった33眼に分けて術後成績を検索した。両群の間には,術前視力,円孔のstage分類,円孔径,眼軸長などの背景因子に差がなかった。初回手術で円孔閉鎖が内境界膜剝離群の100%,非剝離群の79%で得られた。視力はlogMARで評価した。0.2以上の最終視力の改善が,剝離群の64%,非剝離群の73%で得られた。以上,内境界膜剝離を併用することで黄斑円孔の閉鎖率が有意に向上し,術後視力については両群間に有意差がなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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