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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

裂孔原性網膜剝離に対する硝子体手術の手術成績

著者: 藤田ひかる1 中村顕彦1 野口亮子1 古賀久大1 村田敏規1

所属機関: 1九州厚生年金病院眼科

ページ範囲:P.963 - P.966

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 硝子体手術を行った裂孔原性網膜剝離60眼を回顧的に検索した。全例が50歳以上で,平均59歳であった。黄斑円孔網膜剝離とC2以上の増殖硝子体網膜症は除外した。全例に後部硝子体剝離があった。初回手術で55眼(92%)が復位し,最終的に58眼(97%)が復位した。復位しなかった2眼は,観察期間終了時にシリコーンオイルが未抜去であった。平均視力は,黄斑非剝離眼では術前0.86,術後0.81であり,黄斑剝離眼では術前0.01,術後0.37であった。以上,後部硝子体剝離に伴う裂孔原性網膜剝離に対する硝子体手術の成績はおおむね良好であった。増殖硝子体網膜症が発症して再手術を行った症例と術前の黄斑剝離期間が長い症例では,復位が得られても術後視力が不良であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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