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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

両眼に限局する小動脈炎性の網膜動脈分枝閉塞を繰り返した1例

著者: 江連司1 若倉雅登1 井上治郎1

所属機関: 1井上眼科病院

ページ範囲:P.977 - P.981

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 31歳男性が前日からの右眼の暗点で受診した。両眼に白濁する網膜病変があった。蛍光眼底造影で両眼に網膜小動脈からの色素漏出が多発していた。動脈炎性の網膜動脈分枝閉塞症と推定した。プレドニゾロンの内服などでいったん軽快したが,初診から10週後に左眼に再発し,さらに4週後に右眼に再発した。膠原病を疑い,血液検査,頸動脈の超音波検査などを行ったが異常は検出されなかった。本症例には,全身的な異常がない,限局性で動脈炎性の網膜動脈分枝閉塞症が両眼にある,副腎皮質ステロイド薬に良好に反応するが減量すると再燃するなどの特徴があり,新疾患である可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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