文献詳細
特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (4)
原著
文献概要
乳頭周囲の網膜神経線維層(retinal nerve fiber layer:RNFL)の厚さを光干渉断層計(OCT3)で測定した。対象は正常眼29眼と緑内障眼44眼で,全例が視力0.9以上であった。正常眼のRNFL厚は平均106μmであり,耳側と鼻側が薄く上下側が厚い2峰性を示した。緑内障眼でのRNFL厚はAulhorn分類Greve変法による病期間には有意差がなく,正常とⅠ期の間にのみ有意差があった(p<0.01)。Humphrey視野のMD値は病期の進行に伴って減少し,RNFL厚とMD値の間に有意な相関があった(r=0.74,p<0.001)。
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